みかん山の家
「自然とともに暮らす」
― みかん山にたたずむ、小国杉の家 ―
設計・管理 zeal architects
撮影 穴見春樹
― 島原半島と有明海を一望するこの土地に、どうして家を建てようと思われたんですか?
「この場所は、代々みかんを育ててきたうちの農園の一角なんです。昔から大好きな景色で、いつかここに家を建てたいとずっと思っていました。朝日も夕日も見えて、天気のいい日は海の先まで見渡せる。このロケーションは、どこにも真似できない特別なものだと思っています。」
― 計画を進めるうえで、こだわったことは?
「一番気をつけたのは、景色を壊さないことですね。せっかくの自然があるのに、そこに人工的な建物が“どん”と建ってしまったらもったいないと思って。だから、まわりの原風景にすっと溶け込むような外観にしたいというのが最初の希望でした。」
― 外壁には小国杉を使われましたね。
「杉板の外壁って昔ながらの雰囲気もありつつ、ちゃんと手入れすれば長く付き合える素材ですよね。小国杉は木目が美しくて、建てたばかりの今はまだ若々しい色合い。でも、これが年月を経てだんだん銀鼠色に変わっていくのがまた楽しみなんです。家族が年を重ねるように、家も一緒に歳をとっていくっていいなと思います。」
― お手入れについてはどうお考えですか?
「確かに手間はかかると思います。でも、それを『大変』じゃなくて『楽しみ』にできる人には、杉板はすごく魅力的だと思いますよ。私たちは自然相手の仕事をしているので、そういうのも自然なことだと感じています。」
― 室内もとても落ち着いた雰囲気ですね。
「自然素材を使って、ナチュラルなんだけど上質さもある空間に仕上げてもらいました。よく『旅館みたい』って言われるんです。それが嬉しくて。くつろげるけど、ちょっと背筋が伸びるような、そんな空間にしたかったんです。」
― 実際に住んでみていかがですか?
「やっぱり、この土地の力とイナバさんの魅力が調和した最高の家ですね。夏も風がよく通るし、季節の移ろいを肌で感じながら暮らせる。家の中も外も自然の一部みたいな感じがしています。子どもたちものびのび過ごしていて、家族みんなこの場所にこの家を建てて本当によかったと思っています。」

杉の香り、風の音、土のぬくもり。
すべてが心地よく、家族の暮らしを包み込んでくれる。
一人ひとりが楽しい暮らしを送れる家
そんな住まいを、稲葉製材住宅はこれからも大切にカタチにします。
MOVIE 物件ムービー
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- 延べ床面積
- 114.49㎡(34.63坪)
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- 敷地面積
- 673.42㎡(203.75坪)
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- 間取り
- 4LDK
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- 住宅性能
- ZEH住宅/高断熱住宅/デコスファイバー
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- 家族構成
- 4人家族
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- 完成年月
- 2022年6月
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