~第一章~ まずは熊本のことをよく知ろう!
西側が海に面し、三方を山地に囲まれた熊本県。
地形の変化に富み、熊本平野を中心とした熊本地方と山地の阿蘇地方、球磨地方、
沿岸部の天草・芦北地方では気温や湿度、風速などの気候が大きく異なります。
それぞれの地域の特性に応じた住宅を建てることが重要です!
まずは、熊本県の気候を知りましょう。
気温
年平均気温は、天草地方が17度前後と温暖な地方に属し、
熊本地方の平野部は16度前後、球磨地方は13~15度。
阿蘇地方は13度地方前後と低くなります。
平均気温は世界的にも上昇を続けており、
熊本でも100年間で約1.83度上昇したと言われています。
暮らしの暑さ・寒さ対策として、家の断熱・気密性を高めることが重要です!
ジメ暑指数
じめじめしていて蒸し暑く、過ごしにくい熊本県。
気温が高いことよる暑さだけでなく、湿度の高い状態によってもたらされる
日本特有の「過ごしづらい暑さ」をジメ暑指数として表します。
この指数が85以上になるとほとんどの人が暑くてたまらず不快を感じるそうです。
夏の間にジメ暑指数が85以上の日数が多い順の都道府県ランキングは
1位熊本県、2位鹿児島県、3位奈良県となっており、
過ごしづらい蒸し暑さが数値で証明されました。
湿度対策として有効なのが、室内の壁や床、天井に
吸湿性能の高い素材を選択することです。気密性も影響します。
降雨
雨は湿度にも影響します。
熊本県は、東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込み、
大雨や集中豪雨が発生しやすい地域です。
熊本市では年間約2000㎜の降雨量があり、雨の多い地域です。
その豊富な雨水が熊本の大地を潤し、貴重な地下水源となっています。
風(気流)
熊本では、冬に北寄りの季節風、夏に南寄りの季節風が吹きます。
室内に風を上手に取り入れることで快適な暮らしにつなげましょう。
次回は”エコ住宅の最新情報”です。