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耐震性の重要さ

こんにちは!

今日は株式会社M’s構造設計の佐藤社長が立ち上げられた構造塾に参加してきました。

この研修では建物の構造、耐震、地盤の事など細かなところまで教えてもらえます。

平面図、立面図だけ考えてあとは設計者任せ、、、といった実務者も多くいるのが事実です。

平面図を考えるのと同時に屋根形状、柱の位置、梁設計など構造のことも同時に考えなければ

丈夫でかっこよく、コスパのいい家は出来上がりません。

いいものを安く提供できるよう学び続けます。

 

そんな中、本日は本題に入る前に大阪北部地震、西日本豪雨のレポートを発表してもらいました。

大阪北部地震は熊本地震の約半分の地震エネルギーだったので大きな被害はなかったものの

ブロック塀の倒壊、古い家の瓦崩落が目立ったようです。

・ブロック塀の施工はマニュアル通りきちんとすること

・耐震性を高めることで家の揺れは軽減され瓦の崩落も防げる

 

西日本豪雨では川の氾濫、土砂崩れ、土石流の被害が多くあったということでした。

・石積み、ブロックの空積みは川の流れで削られる

・土砂崩れのエネルギーは家を動かすほどのすさまじいエネルギー

・人が手を加えたところは土砂崩れが起きやすい(みかん畑など)

・ハザードマップで警戒地域に指定されているところは実際に被害が起きている

 

新築を建てる際は建築予定地のハザードマップ、避難場所、昔の地形を調べておくことも重要です。

 

 

 

さて、構造塾の第一部では「架構設計とプランニングのポイント」でした。

架構設計とは構造伏図のことです。

二階建ての家の場合は柱の直下率を50%以上にするということ。

直下率とは、上下の柱がまっすぐ通っている割合の事。

ズレていると事故率が激増し、梁も大きくなるのでコストも上がります。

 

第二部では「四号建築物の仕様規定」についてでした。

四号建築物とは

①木造二階建て

②延床面積500㎡以下

③最高軒高9m以下

④最高高さ13m以下

の建物の事です。

 

仕様規定は最低限の安全規定ですべての木造建築物に適用されます。

仕様規定には①壁量計算②四分割法③N値計算などがあります。

 

壁量計算は地震力、風圧力に対する必要壁量などを計算します。

熊本地震以降よく聞くのが「軽い屋根のほうが安全でしょ」「瓦はやめたほうがいいよね」ということです。

しかしこれは全く関係がありません。きちんと計算をしていれば全然大丈夫です。

なぜなら軽い屋根の場合、重い屋根の場合、平屋の場合、2階建ての場合で計算するからです。

 

四分割法は壁の配置バランスを計算します。

ただ壁を配置すればいいというものでもなく、バランスが大切になります。

 

 

・柱の直下率は50%以上

・構造はブロックで考える

・4隅には必ず柱を設置

・2階柱下には必ず柱を設置

・壁量は充足率は1.5以上

・壁の配置バランスの重要性

・重心と剛心はなるべく一致

 

家を建てる際にはいろいろなことを考えて設計しなければなりません。

工務店や設計者によって構造のレベルがバラバラという事実、、、

丈夫でかっこよく、コスパのいい家を提供できるよう日々学んでいきます。