ども、今村です。
今回は太陽光発電について大解剖します。
ネットで調べると様々な記事が出てきて賛否両論あります。
結論からお伝えすると
太陽光発電を載せない理由は何ひとつない
ということです。
前からブログをご覧の方はお察しの通りだと思いますが、私としては太陽光賛成派です。
もちろん新しい事務所にも搭載してます。
太陽光の話に入る前にまずはエネルギー事情から。
日本はご存じのようにエネルギー輸入に依存しています。
資源が無いので天然ガスや石油などを産出国から輸入しています。
見ての通りほぼ輸入で賄っており、万が一、有事があった場合はどうなってしまうのか。
日本は天然資源に乏しい国で、電力の7割以上が天然ガス、石油、石炭によるものです。
この結果から日本はエネルギーの安定供給は非常に不安定ということが分かると思います。
なので近年では、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーを推進されてきているということです。
次は太陽光発電に関して賛否両論がある理由についてです。
なぜそこまで意見が割れるのか。
おそらく太陽光発電に関する誤認やデマ、思い違いなどが広がっていることが一つの要因なのではということです。
代表的な反対の声としては、
・住宅街では日当たりが悪いため太陽光発電の意味がない
・太陽光発電を屋根に設置すると雨漏りする
・太陽光発電を設置すると家が高額になる
・太陽光発電のパネルは10年でダメになる
・原子力発電が再駆動すれば太陽光発電はいらない
・太陽光発電パネルの設置は環境破壊になる
といったものがありますが、いずれも根拠がありません。
こういった意見は事実誤認で一般消費者はもちろん、住宅事業者も信じている方もいます。
では一つずつ説明していきます。
・住宅街では日当たりが悪いため太陽光発電の意味がない
これに関しては東京都が検証済みで、都内の建物の屋根形状を3D化して調査する事業が行われました。
結果としては約85%が太陽光発電に適しているというものでした。
根拠のない情報が独り歩きし誤認される。正確な情報を得ることが大切です。
・太陽光発電を屋根に設置すると雨漏りする
新築の場合は最初から搭載を想定して設計、設置するので全く問題ありません。
あとから搭載する場合は施工に留意しなければなりません。
メーカーとしてもきちんとしたマニュアル施工があるので心配しなくても大丈夫です。
・太陽光発電を設置すると家が高額になる
確かに金額は上がります。容量にもよりますが80~150万円といったところです。
ただ売電収入と電気代の削減を考慮すると10年弱でペイできます。
その他にも無料で太陽光発電を設置してくれるシステムなんかもあります。
太陽光発電はイニシャルコストはかかりますが、トータルでみるとお得な設備です。
・太陽光発電のパネルは10年でダメになる
これは完全なるデマになります。
太陽光発電が出始めたころのパネル保証期間が10年だったことから今も言われているのかもしれません。
実際には10年経過しても使えなくなるということはほぼありません。
メーカによっては40年出力保証を出しているほどなので耐久性は高くなっています。
・原子力発電が再駆動すれば太陽光発電はいらない
東日本大震災前は原子力での発電は25%ほどまかなえていました。
しかし現在稼働中の原発だけでは2%ほどしかまかなえていません。
再稼働審査済みのものを動かしたとしても8%ほどにしかなりません。
福島原発の事故以降は保守点検が厳格化し設備利用率は6割程度しか見込めません。
頑張って審査済みの原発をすべて再駆動させても太陽光発電より少ないのです。
原発を再駆動すれば解決するという単純な話ではないということです。
・太陽光発電パネルの設置は環境破壊になる
発電開始から1~3年でエネルギー回収をし、その後も自然エネルギーで電力を生み出し続けます。
今後の発電性能向上により、回収期間はさらに短くなると予想されています。
また処分ついても専門業者を通じて適切な処理が行われます。
リサイクルも可能で、複数のリサイクル施設が全国に拠点を置いています。
このように様々な意見に対して根拠ある説明ができます。
情報がたくさん散らばっており、何が正しい情報なのか判断しなければなりません。
確かな情報を知ったうえで決めてもらえればと思います。
最後に身近な電気代についてです。
ここ最近電気料金が値上がりしていることはご存じの方も多いかと思います。
ではどれくらい上昇したかというと、1年で約20%も上昇しています。
理由としてはロシアや中国をめぐる国際情勢の緊迫による価格高騰。
また輸送費の高騰や、円安の影響も大きいとされています。
そんな中、太陽光発電による経済メリットを計算すると、、、
例えば4kwの太陽光パネルを設置し、初期費用が90万円だったとします。
そうすると10年で回収可能な計算になります。
また30年間の支出と収入を比較すると、最大150万円のメリットが得られる計算です。
これはメンテナンス費用も含めた計算になります。
東京都では太陽光発電の普及を後押ししようと政策がされています。
将来的には新築住宅には太陽光パネルの義務化などの案も出ています。
2030年カーボンハーフ、2050年ゼロエネミッションを実現させるためです。
この取組みのHPもあるので是非ご覧ください。
Q&Aや太陽光のメリットなどかなり分かりやすく説明してあります。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/solar_portal/index.html
ひろゆきはこの東京都の政策を無駄だとか言ってますがwww
ビルなどで日当たりが悪いところも出てくるのでそのあたりは除外したりは必要かなと思います。
自分も立地条件の悪いところには太陽光はおススメしたりはしません。
日陰ばかりの場所だと経済メリットが得にくいので。
エネルギー資源に依存している日本は、電気価格も不安定になります。
価格も安定していない電気を買って生活するより、必要な分だけでも自分の家で発電して消費する。
そちらの方が賢く、これからの時代に合っていると思います。
電気は買う時代から、つくる時代へ。
太陽の光はタダで手に入るので使わないともったいない。
停電時も発電していれば使えるのでレジリエンス性もあります。
今回書いた内容はほんの一部になります。
結果的に環境にも付与することができる太陽光発電。
少しでも正しい知識が伝われば幸いです。
≪著者≫
専務取締役 今村俊史
熊本県和水町出身
2012年帰熊し稲葉製材住宅に就く。
趣味は旅行で現在2児の父。
鉄鋼会社→アパレル→稲葉製材住宅と異色の経歴。
これまでの人付き合い、経験、感性を活かし地元の工務店らしさで家づくりを進めていきます。
50年、100年と経ったとき次の世代にも恥じない会社、お客さん、地域との関係を築けるよう日々奮闘。
新築・リフォーム・リノベーション・店舗・土地探し・エクステリア・外構
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